ほほ笑の森の想い
なぜ ほほ笑の森をつくったか
私は、以前、病院で看護師として働いていました。
日々、忙しく時間が過ぎていくなか、高齢者の延命治療に関し、漠然とした違和感がありました。
医療が発展していくなか、技術だけが一人歩きし、どこか人の心が置き去りにされているような感覚になったのです。
そして、充分に歳を重ねてこられた方の濃厚な治療は、必ずしもその方自身の最善の医療といえるのだろうか…と考えるようになりました。
しかしながら、病院から自宅に戻りたいと思っても独居や高齢者の二人暮らしが圧倒的になっているのが現実です。
その人自身の人生・ご家族・思い出があり、今が存在します。
一人ひとりの人生に向き合いながら「最後まで穏やかな日常」が存在する場所をつくりたいと思い、この「ほほ笑の森」を立ち上げました。
私は、人は最後の最期まで日々の暮らしの中に“喜び・幸せ”があるように思っています。
老いても、病があっても、ごく普通に変わらぬ「日常」で満たされた暮らし。
同じ想いをもったスタッフ達と笑顔でその人らしい日々を、日常をお支えしたいと思っています。